ポルトガルの旅 第五日目 (その6)

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 使用した写真は、ポルトガルの旅 第五日目 (その6) です。北緯38度47分、西経9度30分、ユーラシア大陸の最西端の地が、ここロカ岬だ。ポルトガルで最も知られた詩人であるルイス・デ・カモンエスが『ウズ・ルジアダス』の中で詠ん一節「ここに地終わり海始まる(Onde a terra acaba e o mar comeca)」。この詩は、岬に立つ十字架の塔に刻まれている。
 大西洋からの風を受けながら岬に立ち、遠く海の先を眺めていると、その昔、大陸を目指した人たちの夢と希望と冒険心がほんの少し分かる気になるから不思議だ。
 岬の風景は、険しく切り立った断崖になっている。岬突端の展望台に立ち、断崖絶壁を見下ろすと、海面は140m下にあり、足がすくむほどだ。強風も手伝って、岩肌に打ち付ける波は深く鈍い音を立てて砕け散っていく。それでも展望台は手摺りもあり、コンクリートで足場も固められているので、安心して景色を堪能できる。少し周辺を歩くとなると、柵も手摺りもなく、足場は崩れやすそうな土、そして断崖が続く。風も強くあおられそうになることも多いので、崖には欲張って近づかないように注意したい。周囲に目を転じると、あたりは荒涼とした野っ原に、季節の草花が生い茂る自然のままの姿が見られる。また、有料だがユーラシア大陸最西端到達証明書がもらえる。証明書には名前・日付等が入り、裏面には主要国の言葉で書かれた上記の詩(日本語もある)が書かれている。

ユーラシア大陸最西端ロカ岬

ユーラシア大陸最西端ロカ岬


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